女性の標準BMIとその計算方法
女性の標準BMIとその計算方法について詳しく見ていきましょう。
BMIとは身長と体重をもとにした肥満度を求める指数です。BMIの値は次の簡単な計算式で算出されます。
BMI指数=体重(kg)÷身長(m) ÷身長(m)
年齢や身長は関係なく、どの世代の女性でもこの式でBMIを求めることが出来ます。
健康体重とは、医学的に考えて健康に生活できる体重のことです。 病気になりづらく、しっかりと栄養がとれている肥満気味でも痩せ気味でもない標準体型となります。
あくまで健康的な体重ですので、見た目の美しさは関係ありません。健康体重は女性からすると「ややぽっちゃり」という印象を受ける体重です。
まずは自分が健康な体重であるか知るのも大切なことですので、この健康体重から大幅に外れていないかがダイエット前の一つの目安となります。健康体重のBMI値は、女性の場合「21」と言われています。
美容体重とは健康体重よりも少し軽い、健康的かつ見た目重視の体重のことです。TVに出ている女優さんやモデルさんまではいかないけれど、洋服が似合う、シュッとしていて格好いい、女性の憧れる体重のことを美容体重と言います。
ダイエットをする時は美容体重に留めておけば、栄養失調や貧血といった病気になりにくいです。美容体重のBMI値は「18.5~20」と少し幅があります。
モデル体重とはその名の通り、モデルさんや女優さんの様にかなり細い見た目を伴う体重のことです。
筋肉量によっては、ガリガリで痩せすぎという体系の方も多く、急激なダイエットによって目指すにはオススメしない体重となります。モデル体重のBMI値は「18」と女性にしてはかなり少なめです。
女性の年齢別平均体重とBMI値から計算した身長別の美容体重
自分と同じ身長や同じ年齢の人は一体どのくらいの体重なのか、気になる方も多いと思いますので、女性の年齢別・身長別の体重を表にまとめてみました。
自分の体重と照らし合わせて、ダイエットの必要はあるのか、必要であれば何キロくらい落とせばよいのかを確認してみてください。
年齢 | 身長(cm) | 体重(kg) |
---|---|---|
10歳 | 139.8 | 33.4 |
11歳 | 146.0 | 38.5 |
12歳 | 151.1 | 41.2 |
13歳 | 154.1 | 45.5 |
14歳 | 156.8 | 47.7 |
15歳 | 156.8 | 47.7 |
16歳 | 157.4 | 51.2 |
17歳 | 157.3 | 50.0 |
18歳 | 157.5 | 50.7 |
19歳 | 155.9 | 50.8 |
20歳 | 159.5 | 53.5 |
21歳 | 157.9 | 50.9 |
22歳 | 158.5 | 53.6 |
23歳 | 157.4 | 51.8 |
24歳 | 157.3 | 52.1 |
25歳 | 155.2 | 50.2 |
26~29歳 | 158.8 | 52.8 |
30~39歳 | 158.1 | 53.6 |
40~49歳 | 157.9 | 55.2 |
50~59歳 | 156.7 | 55.2 |
60~69歳 | 153.4 | 53.9 |
70歳以上 | 148.8 | 50.5 |
※国民健康・栄養調査 / 平成28年国民健康・栄養調査より
身長 | 健康体重 | 美容体重 |
---|---|---|
145 | 46.2 | 40.0 |
150 | 49.5 | 42.8 |
155 | 52.8 | 45.6 |
160 | 56.3 | 48.6 |
165 | 59.9 | 51.7 |
170 | 63.6 | 55.0 |
175 | 67.3 | 58.1 |
健康体重と美容体重には6~9キロも開きがあるのです。 美容体重がいかに平均体重よりも少ないかがわかります。
BMI21以上なら要注意!BMI値別 女性の体重コントロール方法
体重のコントロール方法をBMI値ごとに解説していきます。
BMI値が23以上、自分の年齢の平均体重に比べ大幅に重たい、という様に見た目にも数字でも肥満気味という人は、まず平均体重を目指すことを推奨します。
肥満気味の方は運動量が少なく筋肉が無い、体重が重すぎるといった理由から激しい運動をすると怪我につながることも多いです。 平均体重を目標に無理のないダイエットを心がけてください。
・ウォーキング、水泳、サイクリングなど足腰に負担のかかりにくい運動
・食事生活を見直し、食べ過ぎている場合は食事量を減らす
・寝る前2時間の食事を控える
「年齢による平均体重と同じだからダイエットはしなくても大丈夫」というのは間違いです。女性も男性も年齢を重ねるとともに体重は落ちにくく運動不足になるため、20代30代40代と平均体重のBMI値は上がっていきます。
つまり30歳の女性の平均体重はややポッチャリ気味ということです。 大幅な見た目の変化を求めていない人も、少し体重を落として健康体重(BMI21)を目指すと病気しにくい健康な体になれます。
しかし普段から運動量が多く筋肉がついている場合は平均体重であっても健康的だと考えて問題ありません。 最近、少し体のラインが気になるという平均体重の女性は以下のことを心がけてください。
・簡単な筋トレ運動で基礎代謝を上げる
・ウォーキング・ジョギング・ランニングと無理のない範囲でステップアップした有酸素運動をする
・食事量は変えずに内容を見なおす(脂肪分・糖分・炭水化物ばかり食べていないか)
・睡眠時間をしっかり取る、しっかり入浴する
健康体重だけど見た目が太って見える、ダイエットしたいという方の多くは、筋肉量が少なく体のラインがたるんでいることが多いです。
間違えたダイエット方法で、健康体重から美容体重を目指す、美容体重を保つことは大変危険だと考えて下さい。 健康体重から美容体重まで後少しだから…といって食事を抜いたり、急激なダイエットで体重を落とすのは得策ではありません。
後3~4キロは少しに見えて落とすのが結構大変なのです。 健康的に美容体重を手に入れる方法として次のようなダイエットも効果的な方法です。
・全身運動より、フラフープ、ヨガ、筋トレで「部分痩せ」ダイエットにする
・健康体重が長く続いている方は食事量を減らさず、間食を控える
・運動で体重を保つ場合は栄養のあるバランスよい食事やサプリで栄養補給する
美容体重の女性の中には、痩せてモデル体重を手に入れたいと考える方も多いですが、 TVや雑誌に出ているようなモデルさんは、ああ見えて意外と筋肉がついています。
食べる量を極端に減らしたり、同じ運動ばかり(走るだけ)をすると倒れてしまう可能性もあります。 美容体重の方はある程度脂肪は少なくなっていますから、少し工夫しながらダイエットを行わなくてはなりません。
・全身運動などでカロリーを消費したら、しっかり食べること
・牛肉の赤身、鶏の胸肉、大豆製品といった良質なたんぱく質をとること
・毎日の食事量を同じ程度に保つこと(リバウンド防止のため)
女性の標準体重や理想BMI値を知って正しくダイエットをしよう
女性はダイエットをする時に今よりもっと痩せたい、くびれを作りたい、ほっそりした脚線美を手に入れたいという見た目のイメージはあるものの、適正な体重やBMI値を知ってダイエットに取り組む方は少ないです。
しかし、自分の適性体重を大幅に下回るダイエットは見た目にも痩せすぎですし、体を壊す原因となります。
年齢や身長による標準体重・BMI値に加え、健康体重・美容体重・モデル体重など理想に合わせた指標がせっかくあるのですから、適正な数値を知って正しいダイエットをすることが望ましいです。
見た目にも美しく健康的に痩せられる、といいこと尽くしですので、ダイエットをする前には一度自分の適正体重と適正BMI値を計算してみてくださいね。