お尻マッサージの前に!お尻が凝る原因と体のトラブルを解説
そもそもお尻がこる原因は何なのでしょうか?お尻が凝る原因を調査しました。
骨盤の歪みが原因でお尻が凝る
骨盤に歪みが生じると、常に筋肉が張った状態になって不自然な緊張状態を作り出し、骨盤の左右の高さが変わったり骨盤が落ちたりします。
骨盤を歪めてしまう原因として考えられるのは以下の2点です。
椅子の座り方が浅くて背もたれにもたれている
椅子に浅く座って背もたれにもたれていると、お尻と腰に強い負担がかかってしまい、骨盤の歪みに繋がるので椅子には深くしっかり座るようにしましょう。
姿勢が悪い状態を続けている
座っているときの左右のバランスはもちろんですが、寝ているときの姿勢も骨盤に影響を与えてしまうので注意が必要です。
寝ているときに片側ばかりに体重が乗っていたり、うつ伏せになって寝ているとお尻と腰に強い負担がかかってしまい、骨盤の歪みに繋がってしまいます。
運動量が少ない
普段あまり運動しない方は、お尻の筋肉を使用していないのが原因で慢性的な凝りになっているかもしれません。
筋肉は収縮と弛緩が行われていますが、使われない筋肉は収縮して硬くなってしまう(弛緩できない)ので、それが原因でお尻がこってしまいます。お尻の筋肉を収縮・弛緩させるためにも、普段の生活に運動をプラスしましょう。
ストレスを感じている
緊張によるストレスでお尻がこる
緊張することで身体全体が緊張すると、少し肩が上がっていたりお尻に変な力が入ってしまい、それが原因で身体がこってしまいます。
嫌なことが起きてお尻がこる
嫌なことが起きたとき、人間の交感神経が活発になり、血管が収縮して血の流れが悪くなり、身体がこってしまいます。
お尻のこりが原因で起こる体のトラブル
一方、お尻がこると身体にはどんな影響があるのでしょうか?お尻のこりが原因で起こる体のトラブルについて調査しました。
坐骨神経痛とは、お尻から太ももにかけて起こる痛みのことを指し、お尻にある梨状筋が凝ることで坐骨神経が圧迫されて痛みが出ます。
お尻の凝りと冷え性に関係があるの?と一見疑ってしまいますが、先程紹介した坐骨神経が冷えと大きく関わってくるのです。
お尻にある梨状筋が凝って坐骨神経が圧迫されると、血の巡りが悪くなり、全身の冷えを引き起こしてしまいます。
骨盤が歪むことによって内蔵が下がり、お腹が出たり代謝が悪くなってしまいます。
また、骨盤が歪むと血行不良やお尻の垂れにも繋がるので、下半身太りを防ぐためにもお尻の凝りをほぐすことは重要です。
お尻の少し上の筋肉「中臀筋」が凝ると骨盤が前傾してしまい、骨盤前傾によって猫背になった結果、肩こりを引き起こすことがあります。
また、骨盤の歪みが腰に負担をかけて腰痛を引き起こし、坐骨神経痛の原因にもなります。
体の不調はストレスの原因になります。お尻が凝る(張りや痛みを感じて不快な思いを抱く)→ストレスを感じて血の流れが悪くなる→さらにお尻が凝る…という負のループをたどってしまいます。
お尻が凝る原因は日常生活の中に多く存在しており、その生活を続けることでこりが慢性的になっている方も多いです。
お尻のこりが原因でお尻以外の部位に痛みが生じることもあるので、普段からマッサージでケアすることをおすすめします。
自分でできるお尻マッサージでこりをほぐす方法
マッサージ店や整体で施術を受けてこりが和らいだとしても、一度しか施術を受けなければ効果は一時的なもので継続は難しいです。
マッサージ店や整体に通い続けている間はこりが気にならないかもしれませんが、それでは時間もお金もかかってしまいます。専門店や医療機関に通わなきゃいけなくなるほど悪化する前に、日頃自分でできるケアをしていきましょう。
お尻ぐりぐりマッサージ
お尻ぐりぐりマッサージのやり方
- 体育座りから両手を体の横側の床につく
- お尻をぐりぐりと円を描くようにマッサージする
- お尻の坐骨・脚の付け根・腰の上の方を順番に30秒間マッサージ
- 反対側も同様にマッサージ
お尻ぐりぐりマッサージは、大臀筋・中臀筋・仙骨周りを刺激して大臀筋や中臀筋の表層の凝りをほぐすことができます。
ただ適当にぐりぐりするのではなく、お尻の坐骨・脚の付け根・腰の上を順番にじっくりマッサージすることで、コリをほぐすことができます。
お尻ぐりぐりマッサージは自宅で簡単にできるコリほぐしで、気持ちの良い運動なので是非試してみて下さい。
お尻ぐりぐりマッサージは片側30秒を1日1セット行いましょう。デスクワークのようにお尻に負担のかかる仕事をされている方は1日2セットを目標にし、気になった時にどんどんほぐすようにしましょう。
お尻のこりをほぐすにはマッサージや運動が効果的
1度のマッサージで完全にこりをほぐすのは難しく、何度も継続する必要があります。お尻のこりが原因で身体の他の部位に異常が出ないようにお尻のこりをほぐすポイントを解説します。
こまめにマッサージすることを心がける
同じ姿勢を長時間続けるのは筋肉が硬くなる原因となるので、デスクワークや立ち仕事の方はとくにこまめにマッサージをしましょう。
大々的にマッサージするのが難しければ、デスクで簡単にできるヨガやストレッチがおすすめです。
日常生活に適度な運動をプラスする
普段運動しない方はお尻の筋肉を使えていないので、筋肉が固まってこりが進行している可能性があります。
日常生活に運動をプラスすれば慢性的なこりをほぐすことができ、また運動を継続することでこらないお尻をつくることも可能です。
お尻のこりにお悩みの方は、こまめなマッサージと運動を取り入れてお尻のこりを解消していきましょう。
【監修】
ヨガインストラクター:yuco
ヨガインストラクター:Chiho
ヨガインストラクター:片野瑛子
ヨガインストラクター:高西由貴子
鍼灸師・マッサージ師:山下祐一郎